楢崎先生とまんじ君

楢崎先生とまんじ君 (二見シャレード文庫 ふ 3-14)

楢崎先生とまんじ君 (二見シャレード文庫 ふ 3-14)

前作の茨木さんと京橋君を読んだとき、タイトルの彼らが嫌いじゃないけどそんなにそんなんでもなく、通りすがるように出て来たクールビューティー(ブッ)内科医楢崎先生とお弁当屋さんでアルバイトする大型犬のようなまんじ君の方のお話の方がよみたいなーと思ってたらまんまと彼らのお話が出たのでウハウハとかってきた。うはうは。
椹野さんって職人というか、そんなに個人的な情で書かないというか、人が近づいて行く過程を生い立ち…というか設定頼りにしてるように感じられるところがあって(正直まんじ君のおいたちと境遇はまたかーとか思った)誰が見ても無理がない代わりに、後に残らない感じがワタシ的にあるのですが、その辺が複雑じゃない分、しっかりしてる割に流されやすい楢崎さんと一直線で善良なまんじ君の相性とかキャラクターを何も考えずにゆっくりと味わえてたのしかったです。というか私はこういう組み合わせによわい。わかっててもメロメロさ。フフフ。そんな訳でキャラが合わないと淡白というか退屈な感が正直あるのだが、合えばプロフェッショナルなまでに楽しませてくれますです。はい。