ドラゴンクエストIX 星空の守り人

ドラゴンクエストIX 星空の守り人

9…というか5〜8未クリアなので1〜4もそうだったのだが、DQって攻略本を見て全く無駄なく効率よくゴールだけを目指すとただの「大味な子供向けゲーム」でしかない。売り上げと評判を聞いてやって「そんなに?」と思ってる人が沢山いそうだが、実はこの「大味」と「子供向け」つーのが最大にして最強の武器なんである。「そういえばあれどうしてるだろう」とか、「あっあれつくってみよう」とか「あっちいっちゃおう」とか、子供が気まぐれにどんっなに無駄なこと思いついても絶対に破錠しない。最低限の縛りが凄まじく磐石の体勢で敷いてあって、歯ごたえがあると称して突き放すでなく、目が離せないと称して目線をガッチリ固定してくるでもなく、オンラインゲームほど自分の個性を発揮させられて抜けられなくなるほどでもなく、最大公約数の大筋を元に個々の冒険をだらだらーーっと作ることができるのだな。そのために全く気づかないくらい完全無欠の中庸が貫かれていて、だから中庸にプレイすると中庸なゲームでしかない。否定的な感想見ていると「ずいぶんプレイヤーはゲームのほうに何も考えずに中庸たることを求められているのだなあ」とか思うのだが、まあともかく、なんかつまらないと思うなら攻略本を閉じて、宝箱の一つや二つ見逃して、キャラの一人を帰して何の意味もなく徹底的に好みのキャラを一人作ってレベル1のそいつをかばいながら自分の頭でやりくりしながら進めてみることをお勧めする。それで面白いかどうかは好みなのでわからないが、絶対ボロがでないことと、クリアできることは保障する。少なくともDQのほうはDQたる仕事をきっちりやっている。と思う。