封殺鬼1 鬼族狩り


きどーまるさん。せっかくなので西版で。


千年を生きる鬼、聖と弓生。使命を帯びたふたりは新宿で引き合うように三沢成樹と出会い……という、割と唐突に「これはこういう事ですんで」って感じでどんどん話が進むのですが、無駄が全くなく、かつ知りたい最低限のことは提示してくれて、カッカッ! と読めて快感でござる。
聖の万年雪を力技で溶かしてしまうようなおおらかさが眩しい(笑)届かなかろうが何だろうが言う事は言うのは空気が読めないとかでなく、今言わないと読めないもへいたくれもなくなると知ってるのがわかるのがいいな。弓生さんは桐子さんといる方が個性が出て面白いな〜とか思った。成樹君は面倒なヤツだな〜とか思ってたけど最後はちゃんとしてくれてよかった。(そーいや口絵のイラストネタバレでは…(^^;))霜島さんの世界は面倒なヤツも矜持って程のこともないなりの何かをもっててすてき。
一巻は異界とか異形とかがどうこうというより異能バトルって感じだった。世界とか成り立ちとかの話の方が好きなので次はその辺が読めるといいな〜。


どうでもいいことだが、ふと奥付を見ると1993年第一刷。うおわーーまた平成5年かーオーフェン(6年)といいザンヤルマといいこの辺の年って何か磁場が出てたんじゃないか?? 濃い年だなあ。