イリーガルの孤影

おぉおおうもしろかっったーーーーー!! たまらんーーーー!!
結構「よくある悪意」を持つ人々が出て来る割にはステレオタイプな感じがせず、ワタシがダイッ嫌いな「あんたは平和に生まれ育ったからそんなことが言えるのよ」という攻め方をしてきても素直に受け入れられるのは、とにかくとにかく遼も、万里絵も、氷澄も、TOGO産業も、財奥も、裏次郎も、出て来る人全てがワタシが知ってる最低限の社会のはしっこにちゃんと立ってるからだと思う。「人は皆苦しみを背負っている」とかいうほどのものでなく、力があろうが、他人を傲慢に見下そうが、堕ちようが、当たり前の地平に立つ業がそれぞれの立場にしっかりとからみついているからだと思う。それを330Pがっつり読まされた。面白かった!