同情なんていらねえぜ!

無謀編8,9はいつものよーにギャーギャーやってる中でモラトリアム…とは少し違うのかなァ、平穏とか日常とかが毎日重なっていく事に対する気分みたいなのがお話の底に流れている。ような。退屈でも腐ってる訳でもないんだけど「平穏の中で平穏に流れて行く時間に平穏なアクセントを刻み続ける」とか、「不幸でなければ幸福だという訳でもない」とか何か思う所がない訳でもないみたいな。


□どっか遠くへ行っちまえ!
ドキー姉さんとだんなさん。これほど分かり切ったオチもないもんだが(笑)だんなさんが面白い人だった。キースとのやり取り見てて「キースって困った人の相手をするのが好き?なのかなァー」とか思った。嘘です。嘘同盟だから。でもそれも嘘。


□迷惑だから消えてくれ!
ラシィ初登場。ワタシはこういうエキセントリック押しの女子は苦手なのだが、最後はそんなにキライではなくなった。なんでかというとこの世界ではエキセントリックさで世の中にはみ出た部分がかわいいとか女の子だからなどという理由で多目に見られずに平ッ等ーに地に張り飛ばされるからだと思われる(笑)きっちり張り飛ばされてもこうなんだからまあしょうがないかみたいな。


□大きなお世話だこの野郎!
社会に適合するためにいった就職訓練センターの人が社会不適合者だったらどうしたらいいんだろう。毎度の事だがオーフェンの付き合いの良さがはぐれ旅無謀編問わずこのシリーズを支えている事だなあ。


□同情なんていらねえぜ!
マギーが何気に言ってる「世界の中心ででも愛を叫びましょう」ってアレか!? アレってそんなに前の事だっけ!? と巻末の初出一覧を見たら10年前!? ウソーン!! と思ってアマゾン見たら世界の中心で〜は2001年発行だった。ブームは少なくともその後のはず。…ってことは愛を叫ぶけものの方かーーーーーー!!! さ、さすがとしか。
ラシィ対マギー。そのものよりコギーの扱いの方が愉快だった。というか巻を重ねるごとにマスコットとか携帯ストラップくらいな感じになっていくコギー…。愛してる。


□袖すり合うも多少の縁
オーフェンだと言外にも言わないような事をハーティアだと言えるのだなァ。世界一強い人じゃないから話が聞いてもらえるのだな。はぐれ旅のハーティアはそれを受け入れていたけど、プレ編はまだそのへんがじくじくとしていて面白いな。つーかキリランシェロくんどこまでスーパーマンやねん。そりゃ壊れるよなあ。
つーか担当さんこのタイトルやっぱりあんまりです(笑)