戦う司書と恋する爆弾

戦う司書と恋する爆弾 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と恋する爆弾 (スーパーダッシュ文庫)

ウヒョーッおもしろかったーーーっっ! もっと早く読めばよかったーーーっ!!
神様の力で死者が全て本になる世界の最強の武装司書のハミッシュさんが、「どーいう立場なんだそれは」と思う間もなくキャラクターと読み手の心の頂をナイロンザイルを叩き込むよーに問答無用で登って来る感じがスバラシイ。威風堂々とした彼女の挿絵の眼差しが、もれなくトンでてたのもしい(笑)
自意識すらも奪われた人間爆弾の少年が、とある少女の「本」を読んだために得たものが…とかいうお話なんですが、「失う事」と「得るもの」の度合いが血まみれでありながら誠実で純情でいいなあと思ったです。お話を読むという行為はその度合いが同じ人を探すものであるのかもなあーとか思いました。滅多にいないから沢山の本があって、出会った時の喜びが大きいのだよなあーとか思ったりしました。