ソリッド・ラブ

ソリッド・ラヴ (SHYノベルズ41)

容姿端麗で全てにおいて優秀なエリート君伊万里と、今の所明るさと人間力と頑張りだけが頼りの吾妻が入社試験で出会い、仕事をしたりトラブルがあったりしつつ近づいていくお話。なんというかこの鉄面皮エリートの伊万里が吾妻が好きで好きで大好きなわけですが、日常は優秀なくせに「吾妻が女の子と話してるだけで勘違い」とか「手編みのセーターを着てるから彼女がいるにちがいない」とかそーいうおとめちっくーなベタをイチイチ踏んでくれるヤツでおかしゅうておかしゅうてたまりません。吾妻は善良で素直ないいやつなので、伊万里のダダ漏れなのにいまひとつ屈折した愛がナカナカ伝わらないのがまたおかしくてくすくす笑ってしまいました。ういやつ〜。
男同士の心が近づく事と、仕事で起こることがうまくつながって対応し合ってていいです。とはいえいかにもBLなこともあって「そんな無茶な〜」とか思いつつも榎田さんのお話は読みはじめると最後まで一気だぜ上手いんだぜ。