我が遺志を伝えよ魔王

ワタシはクリーオウとオーフェンがキャンキャン言い合ってるのをニコニコしながら読んでるうちに「あれ? 彼らは今なんでここでこうなってるんだっけ?」みたいなことによくなるのですが(…。)このお話は「うさんくさい劇場に閉じ込められる」「出るためにがんばる」というだけなので読んでて楽だった(笑)おバカさんですみません。
でもオーフェンて「は? なんで?」ってことも「フツーそんなことする?」ってことも「人としておかしいだろう」ってこと全くないし、キムラックとか牙の塔とか天人とかドラゴンとかの関係をちょーど忘れた頃に(つーかワタシのこの辺の関係の認識度はクリーオウとどっこいである。「まあ仲が悪いんでしょ」くらいの)これこれこうだと説明してくれるし、何よりも絶対キャラクターが「? あんたそんな人だっけ?」ってことがないし、こちらの脳で補完してやらなきゃならない事が一切ないというか、ただただ秋田さんが放り込んでくれる事をつばめのヒナのよーに何も疑わずに口パカッと開けて待ってりゃいいんだもの。そりゃ3の倍数を待つまでもなくアホにもなりますよ。いやーそれでおもしろいなんて極楽じゃのうー。フェフェフェ。(………。)


今回はキャラが減ったせいか三人のやりとりがコマコマと入ってて楽しかった。
なんかクリーオウが巻を追うごとに魔神のごとき強さを手に入れてってるんですけどいいんでしょうか。当人は変わってないというか全くものともしてないのがカワイイのう。マジクはなんかホントに見る人から見ればヒロインかもしれないがワタシの目には小荷物以外の何者でもなくてかわいそうだった(笑)オーフェンはーースゲーー色々やってたのにーーすげーーークライマックスに向けてかっこよかったのにーーーワタシの関心は全て著者あとがきに持っていかれました。


む、む、む、娘ーーーーーー!? ウソーーーー!!(オイ)


オーフェンのカミさんは誰だなんてどうでもいいんですが、秋田さんの心の中では一児の父になるような男なんですねオーフェン!!(ひどい言われよう)よ、よかったねオーフェン! ワタシはちょっと安心したよ! このまんま転げ落ちていってしまいには何かの人柱になっちゃうんじゃないのとか思ってた!(すごい言われよう)


オーフェンの世界って色々なものが眠ってて、それはどれも違わずとんでもない力を秘めてるんだけど、結局くだらなくも愉快な日常を当たり前に送るオーフェン達に気付いてもらえないと何もできないんだよなあーというのが切なくてよい。とか思った。