てめぇら、とっとと金返せ!

秋田さんは何か人には言えない悩みがあるんだろーかと素で思った位(比喩じゃなくて文字どおり)踏んだり蹴ったりなお話だった(笑)よくもまあこんなにスラスラと悪口とどつきツッコミが出て来るものだなあー。
こんなフザけた話(ハハハ)でも触れてはいけない領域というのがしっかりあって、何気なく当たり前のようにデリケートに書いてあってええのう。コギーは自分の事でいっぱいいっぱいで、クリーオウより幼い所があってなんか新鮮でござった。しかしオーフェンてアザリーといいクリーオウといいコギーといい生命力と人間力と図太さがピカイチなお嬢さんとばかり縁があって、やさしくて、思いやりがあって、かよわくて、ちょっと不幸で、儚いんだけど芯は強いのよみたいなヒロインのお手本みたいな女性と出会ったらどーなるんかね? とか思ったんですが、きっともっと手の付けられない地の底へ堕ちていくのだろーなあと思ったりしました。女が強くないと結構どうしようもないよなオーフェン。そこがスキだけど「キリランシェロ」のころのお話のクールさが涙を誘いますわ。