ちょっとしたトラブルや困った性格が食で良くなる美味しんぼは、変わるわけはないと知ってても特に「美味しいもん食べただけで人の性格がそんなに変わるかい」とか思わないのに(まあ最大公約数に普遍的な題材しかやらないというのもあるけど) 化粧とキレイで事態がよくなるコスメの魔法だと何か一抹の残酷さを感じるのはなんなんだろう、と考えていたのだが、美味しんぼは「困った事態」「食の説明」「改善」が4:3:3くらいでやるのに対し、コスメの魔法は「事態」「化粧品の説明」「改善」を7:2:1くらいでやるからかなーとか思った。あいかわももこさんはネームに説得力がありすぎて「女の普遍的な困った事態」が妙に刺さる事があって読後「結局女は化粧して気持ち切り替えるしかないのね…。フフ…」みたいな気持ちになることがあるのでせめて5:2:3くらいにしてくんないかなーと思う。人間てショックやきっかけで変わるにしても、面倒を味わった同じくらいの時間が必要なんじゃないかなーと思ったり。