死神姫の再婚 微笑みと赦しの聖者

死神姫の再婚 -微笑みと赦しの聖者- (ビーズログ文庫)

死神姫の再婚 -微笑みと赦しの聖者- (ビーズログ文庫)

んっふっふーー
うふふのふーー
ううっふっふっ(きもち悪い)



「嬉しくて、たまらない」


なんだかすげー多くのキャラが冒頭顔見せと現状報告をしつつライセン夫婦を煽ってんだかなんなんだかなやりとりをしてるのがかわいくてかわいくてなりませんでした。皆もうホントに家族なのね…。ハフー。そしてディネロのつっつきがぐっじょぶでした。ディネロは今回言葉は不器用に見せて、器用ーーに絶妙に間と空気をつかみ続け、全ての見せ場とおいしい所をかっさらっていったな…。やるな伯爵。ああカシュヴァーン様にもこの甲斐性があったらなあ(ホロリ)しょうがないよなー今だ買ったこと気にしてるような人だからな…(ワタシはよく忘れてカシュヴァーンが悩むたびにあっそーだったっけとか思う)アリシアの無邪気な言葉に直球で一喜一憂してて乙女か。乙女なのか強公爵。


セイグラムってほんとにティルが必要だったんだな。そうは言ってたけどここまで男気あふれる気持ちだとは思ってなくて嬉しかった。2巻の冒頭からの遠大な伏線で登場のユーランがビックリするくらいあっという間に倒れて、なんというか、ホントにティルぼっちゃんの成長のためにあるような一生だったな…。一度死んで尚人生の要所に現れる男。しっかり次の後見人の株をあげて散っていったなァ…。ユーランは言ってる事はムチャクチャだったけど、気持がわかる…というか赦すというティルの気持ちがわかってよかった。
宗教ってよくお話では人生狂わせるために出てきたりしますが、全く信じてないカシュヴァーンとか、素朴に生活の一部にしているアリシアとか、なにげにバランス取ってていいなと思った。暴動の沈め方とか、世間の思惑とか、犬も食わな…いやいやラブラブな夫婦とかの話の裏でビミョーに熱すぎず浮かれすぎずあからさまにいいかげんでもなくまとめてくれてていいなと思った。


いろいろよかったのだが、今回はワタシの願いが通じたのか何かって言うと夫婦が若干ムリクリにでもベタベタしててよかった。というかカシュヴァーン自重(笑)いやーもう何? 何なのアンタ! 二言目にはアリシアアリシアともーーアリシアは松葉杖じゃないのよ!! つーかもうホントにいなくなったら立って歩けないな! かわいいなこのやろう!!
なんだか「ふたりが引き離されてる間になんかする」シリーズになりつつありますが、いいです。かわいいです。真面目すぎるからイチイチ何か気持ちを思い知るような事があった方がいいのです。ハフーハフー。
またキャラが…というか家族が増えてしまってどーすんだって感じですが次もアリシアの生命力と包容力?とカシュヴァーンのダダ漏れの愛に期待しています。ごちそうさま!!



「本物のアリシアだ…!!」