ルナ・シューター 1

ルナ・シューター〈1〉 (幻狼ファンタジアノベルス)

ルナ・シューター〈1〉 (幻狼ファンタジアノベルス)

途中まで読んだのですが、なんというか地味…というよりすんげー朴訥な人に「月で何があったのか」ということを淡々と聞いている感じ。朴訥な上に大層真面目で「何ミリのナントカ砲を撃ったときの地球上と月面上の違い」から「月面での補給のしかた」「小隊の名前と仕組みとその理由」等々隅から隅まで説明してくれて、そういう設定的とか計算にとんと興味のないワタシは「そんなことより次! 」とか思ってしまうのだけど、その几帳面な説明が、かなり制限をうける月面での謎の「ラミア」との戦いの緊張感とかを地味に組み立てているのかなあー。そんなこんなで正直飽きるんだけど違う世界にいる緊張感は感じる。つーかこんなに説明と解説ばっかりなのに「講義を聴いてる」というより「朴訥な人に話を聞いてる」という気分になるのだからそれなりの思い入れは感じているのかな…。
転じてキャラクターはとても立ってるような気がするんだけど何がどういいのかと聞かれると困るというか、真面目な説明と解説に飽きてる所に人間の会話が来るから新鮮に感じているだけかもしれない。つーか主人公の兄ちゃんの涼がすげえ好きな感じなのでひいき目なだけかもしんない。月でラミアと戦って死んだ恋人の後を追って来たのでなく「気持ちが知りたかった」っていう、傷を持ちながら受け入れてて、納得はしてないけど周りに当たる程子供でもなく、かと思うとたまに「あんた誰」って言いたくなるような軽口を叩いてみたりするような感じが。うーん気になる。ような気がする。


…あれ? さっぱり楽しそうじゃないですね(笑)正直30分も読むと飽きるんだけど、涼がどうするのか知りたいのと、朴訥〜な話をまた聞きたいような気持ちになるのでたまに読みすすめようかと思います。1か〜。2出んのかな〜。ワタシ設定押しなSF興味ないので好きな人から見たらもっとステキな話なんだろうか。