ほうかご百物語

ほうかご百物語 (電撃文庫)

ほうかご百物語 (電撃文庫)

イ、イ、イタチサァァーーーン!!
かわいい〜かんわいい〜〜たまらんーかなわんーー!
ふとしたことで妖怪のイタチさんと縁を持ってしまった弱小美術部部長真一君が、「約束」を果たすまでの間愉快な仲間たちとともに学園に現れる妖怪の退治をしたりしなかったり…というだけのお話なんですが、「いると思えばいる、いないと思えばいない」妖怪のありようがホケホケ学園物語にうまくひっかけてあってナカナカいいです。つーかそんな細かいとこより真一君がイタチさんをスキでスキでダイスキで1ページと開けずに彼女への絶賛を差し込んで来ることとか、歯車が合ってんだか合ってないんだかな人々が楽しくてしかたないでございますよ(笑)なんか全体的にホケホケというかホテホテという感じの文章で、雰囲気もどこかとぼけてて、ライトノベル特有の甘さ明るさを含みながら落語みたいに軽妙で、読んでて楽しかった! 絵もぴったりでござった。シアワセ。