狼と香辛料 2
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2006/06/10
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 8人 クリック: 117回
- この商品を含むブログ (385件) を見る
人の姿を成した狼・ホロさんと、人のいい(でも7年のキャリアはちゃんとある)行商人のロレンスさんがですね、どんなにどんなに好き合ってるとは言わずとも強い縁と気持ちで繋がっているかという事をだな、脳天に直接桃の蜂蜜付けシロップを注射器で打ち込まれるかのよーに叩き込まれてたまりません。お二人のありように酩酊です。甘い甘い! ごちそうさま!
まあそれだけでなく、独り身で行商していく頼りなさと、たくましさと、足の下が真っ暗に抜け落ちる感覚を資料を読んで勉強しただけでなく、ちゃんと感じさせてくれてよかったです。(「勉強」と「ドラマ」が作用し合ってないもの程味気ないものはない…。武器軍隊うんちくとかしたいなら見合った話を書けやってこれは関係ない)
あとね〜あれよ〜前DRAGONBUSTER読んだ時ボレロとか言いましたが、すてきな文章って音楽を感じるんだよなあ〜。GOSICKが教科書に載ってるクラシックで、オーフェンはちょっと懐かしいけど古くない8ビートのベースの音(リズムは浮かんでるんだが〜すげえよく聞く前奏なんだが〜文で説明できない…)、狼と香辛料は読んでる間中草原の向こうから聴こえて来る、ビートのない、娘たちの静かな優しい歌を感じただよ。うーんすてき。