黒乙女ー黒き森の契約者ー

黒乙女―シュヴァルツ・メイデン―  黒き森の契約者 (富士見ファンタジア文庫)

黒乙女―シュヴァルツ・メイデン― 黒き森の契約者 (富士見ファンタジア文庫)

やあよかったー。最初の頃は地の文が読みにくかったんだけど、小説っぽい文を書くのを心がけるのを疲れたのかなんなのか途中から読みやすくなって、声が聞こえて来そうないい感じの会話とうまくハマって来てよかった。折りにふれ出て来る謎の「〜なのだった。」という言い回しがえらく気になったが最後の方はまあいいやとか思ったのだった。←こんなふうにふいに入るのだった…。

異世界」と契約を結んで人智が及ばない力を得る少女シェルーナと、全て元素から解明して公式によって力を発動させる魔術を信奉しているマリーが第一印象最悪の所から、わかっていても少しずつ協力したり近づいたりしていくのがかわいかった。欠けたもんがあるどうしの女の子が一緒におっかなびっくりなんかしようとして達成していくのはうれしいのう。面倒な設定と登場人物か理屈バカになる事なくちゃんと噛み合っててよかったんだけど、その特殊な設定のため説明がどうしても多くなってしまうのが惜しい所じゃのう。次があるなら、シェルーナとマリーの関係にベッタベタに特化した話がいいなあ。