肉食獣のテーブルマナー (ドラコミックス 130)

肉食獣のテーブルマナー (ドラコミックス 130)

感想を見て回ると、絶賛の中にちらりほらりと「なんか薄いなあ」「ワタシが何か分かってないのかなあ」とかいう言葉があるのですが、そういう人には「1コマをもう3秒長く眺めながら読む」ことをお勧めしますですよ。あのね、このマンガ1コマあたりの台詞、人物、表情、背景諸々にこめられた情報量が並のマンガの数倍あるのですよ。最近のマンガはお約束や記号を駆使してかなり懇切丁寧に「 こ こ を 見 ろ ! 」と押してきますが、それに慣れ切って読み飛ばすと、ぽっかり空いた空とか、その下に詰まる街とか、空間とか、思う所ある瞳とか、落ちる影とか、アオリで頭の上に広がる建築物の天井が出す空気とか、うしろで当たり前にウロウロしてる人とか、生活しているその人ならではの部屋とか、そーいう草間さんならではの大切な絵を見落とすのですな。そういう空気が作り出す世界に気付かぬまま「わからないからつまらないわ」と思ってしまうのはもったいないのでそんな感じで再挑戦してみてくださいと言いたい訳ですよ。はい。


はーそれにつけてもあれですよ、大河内君のカオがスキすぎて死にそうです。頭のてっぺんからつま先までもえます。バタッ。是非思いを遂げていただきたいが、そーいう人に限ってないんだよなあハハハ。亮司くんと岸田さんもサトシさんの台詞でサラーリとそういうことがあったのねということになってたし。(服装からいって半年くらい清い仲だったのね…ふおお)ま、まあ空気の中を泳ぐのが醍醐味の作品だしな…(強がり)