あきれてものも言えねえぜ!
あきれてものも言えねえぜ!―魔術士オーフェン・無謀編〈5〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 秋田禎信,草河遊也
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1998/01
- メディア: 文庫
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ああ…くだらない…。誰一人として生産的な事をしない…。毎度の事ながらなんでこれでちゃんと話が始まってちゃんと終わるのだろう(笑)
俺に構わず死んでくれの王道バーさんの言い分とオーフェンのツッコミを薄く笑いつつ読んでた訳ですが(フフフ…)秋田さんがそういうの書いたら、コテコテのセリフとお約束全部使っても全然違う話になるんじゃないかなァとか思ったりした。つーかオーフェン本編てこまかく分解するとひとつひとつは割とベタなような。そういうもんだから使う(秋田さんのお話はこうあるべきとかどうあるべきとかより、そういう創作に何の疑いも抱かない事に対する恥じらいを感じるのだなあ)んじゃなくて、ベタがベタになるなりの良さを自分のものにして使ってる(またそれが無防備なくらい当たり前にやるのだ)だけで。
存在の引き算の魔法好きだなー。やろうと思えばいくらでもヒロイックにかっこよくなりそうなものを輪ゴムにしてしまうなんてそんな。命とか生命力を削って感動を生産する系のお話に疑わしい気持ちを抱いてきた私にはナカナカにステキなお話だった(笑)