我が神に弓ひけ背約者(下)

あ…秋田さんがすごく凝った事をきっちりやってくれたのに、ちゃんと脳が全部拾えてなくてすみませ…(消え入り)読んでる時は夢中だったのだが読み終わると何から拾っていいのかわからない(笑)

つーかだな、オーフェンの良かったと思った事をあげつらって行くのはあれだ、例えば阿呆なリポーターが、生活費が自分の10分の1以下のつましい下町のバァさんに「あなたが毎日食べてる○○海苔、身体にいいとセレブの間で話題なんですよ!」と言って「ハァ? こんなものが?」って顔されてる様みたいというかなんというかな〜(毎度の事ながらワカラン)やってることは愚直なまでに普遍的なんだけどな〜。でもなんかあるんだよな〜秋田さんーーー!! としかいいようのないものが。竹宮ゆゆ子のとらドラ1読んだ時に「よくもまあここまで女くささを隠蔽するものだなあ」(消してないよな〜どっかにフタして隠してるよな〜突然それをパカッと開けられるような気がして実はちょっと竹ゆゆは怖くて読めない…。男の人は絶対気付かんだろう…)とか思ったものですが、それと同じくらいの見事な秋田さん自身の隠れっぷり。絶対いるのに見えねえ。だから何を言ったところで本質の斜め上をスカって行くばかり感がつのってもどかしいというか〜ムキー。まあとにかく面白かったんです…。


クリーオウ以外の人間(生死問わず)から神様まで登場人物全員が大層勝手に何かしらの暗示というか役目というかを持って(ああさいこうだ大好きだクリーオウ)立ってて、オーフェンの放つ一閃で(いや実際やることやったのはアザリーなのだがそういうことでなく)それらがつながって爆発するまでが、悲しくて悲しくて悲しすぎておかしくて、おかしくておかしくておかしすぎて悲しくて、なんだかすごかった。
すごいといえば、アザリーがあそこで舌打ちしたのがすごかった(笑)ああ…秋田さんガンダム見て大きくなった子なんだなーとか思った。アザリーがオーフェン助けるのに必死になったり素が出たりしてる時に限って気絶してる当人が切なくて、そっと目頭を押さえましたハハハ。
アザリーが「私はもう必要ない?」とか言って、一方でクリーオウが「ちゃんとオーフェンって呼んでくれない?」とか全く関係ない所でサルアに言ったりしてて、なんかね、なんか私はこういう書かれようが大好きなんだが、どう言ったらいいのかわからないんだよなあ。だってどうっていうこともないことだからさー。どうってことない一瞬一瞬にひそんでいることが大好きだからさあー。