死神姫の再婚 腹ぺこ道化と玩具の兵隊

死神姫の再婚 -腹ぺこ道化と玩具の兵隊- (ビーズログ文庫)

死神姫の再婚 -腹ぺこ道化と玩具の兵隊- (ビーズログ文庫)

正直言って一冊目からルアークがスキじゃなかったので「そんなことよりカシュヴァーンとアリシアのことを〜」とか非人情なことを思ってましたが、読み終わるころには…というかジェダに免じてキライではなくなりました。現金だな!
優しさは行き過ぎれば優柔不断だし、守る事も欺瞞になったりするし、愛なんて特に一線を越えたら悲惨な物にしかならない訳で、このお話はその辺の線引きがこう見えて結構冷静というか下手すりゃ意地悪な話になりそうなもんなんだけど、カシュヴァーンの強さと情の厚さ、乱暴な言葉と優しさ、強引さと繊細さなど相反するものを抱えている内面や、アリシアの卑怯なくらいの(笑)包容力(というのかなぁ…)、他キャラたちの作用でうまいことその辺がボケて楽しく受け入れる事ができるのですね。そのへんがスキだな。
つーか次はいわれてイチャイチャするんじゃなくて自分からイチャイチャしてください(笑)言っちゃ何だが今回レネがいなかったらどーなってたんだろーか(^^;;)あとあんだけ不愉快だったティルが、それなりに社会に適応できるようになったとたんまるっと出番がなくてかわいそうだったので(まあどーせまだなにかあるんだろーが)次で何かあるといい。